マジメな体験談・備忘録

登山未経験者が思い立って富士山登ったんだけど、秋の雨降り富士山はキツイ。マジでやめといたほうがいい。

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たけさんです

 

先月の話になるんですが、富士山登りたくなったんで行ってきました。

 

メッチャつらかったんですけど、登山初挑戦の初心者でも富士山登頂できたんで、書き残しておこうと思います。

※メッチャ長いです。

 

 

 

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東京→大阪→名古屋→富士山。なめきったハードスケジュール

「富士山のぼりてえ!」と思い立ったのが5日

実際に登り始めたのは8日の朝です。

 

しかし7日に大阪で用事があったため、

自宅(東京)→大阪でイベント参加→名古屋(実家)→富士山という大移動をする羽目に。

 

この時点で移動距離1000km越え&新幹線でしか寝てねえ。

完全になめきってやがる。

 

 

 

 

しかも何でこんなに雨降ってんの??????????

 

 

一応前もって調べたとき「9月上旬でシーズンオフ」って書いてあったから思い立ってスグ登ることにしたし、8日は比較的まともな天気って書いてあったはずなんですけど!?!?!?!?結構ひどいよ???????????

 

 

 

(あとで母さんに言われて知ったんですが、台風が接近してたらしいです。知らなかった、完全にアホだ。)

 

 

 

ここまできてやめる訳にもいかず、とりあえず準備。

とはいえ「流石にこのまま登り始めたら死ねる」と思ったんで、車の中で1時間半ほど寝ました。

軽く現実逃避的でもあったんですが、起きてからも見事に雨は降ってました/(^o^)\ナンテコッタイ

 

 

目覚めてから「嗚呼~~こんなの登るの嫌なんじゃ~~」とか思いながら外に出て気温を確認。寒ッ!!!

「登ったらどんだけ寒いんじゃ・・」とか思い、登る前からちょっと厚着するおれ。これが最大の過ちだということにも気がつかずに・・

 

 

 

 

08:30 登り始めます。

なんでこんなに朝早いかって言うと、前もって調べたら「富士山は(須走ルートの場合)登るのに7時間ほど、下るのに3時間ほどかかる」と書いてあったから。

富士山意外と時間かかるんだなあ!コレを知ったときは結構びっくりした。

 

 

準備も完了し、一応準備体操もし終わったので、8:30ちょい、登り始めました。

千里の道も一歩から、って感じ。

 

 

古御岳神社(こみたけじんじゃ)というらしい。一応頭を下げて、安全祈願。

 

 

 

5合目~6合目

正直ここが一番つらかった。

というのも、マップ見てなかったんでどれくらい歩けばいいか知らなかったんですよ。これ、アホ。

 

 

そして漫画の中だけだと思っていた伝説の病気「高山病」にまんまとかかってしまったんです。

登りながらね、息が上がってくるんですよ。フラフラ・クラクラするしちょっとキモチワルイ。(高山病じゃなくただの寝不足だったのかも知れないけど、そんなもんどっちでもいい)

それに、暑い、超暑い。歩くだけでこんなに暑くなるとかカナリ誤算だ!!

 

 

 

5~6合目の半分も登らないうちに一旦ストップ・・と急に吐き気がウオオエエエエエエ!!!!!

 

 

 

ここでもう「来年またチャレンジしよう・・」という諦めムードに・・ウウップ。

 

 

 

 

とはいえ須走ルートは5合目以降も木々が生い茂っているため景色は良好。気分は最悪ですが。

 

 

いつまで歩けばいいんだ・・とか思いながらウウッウオオオオエエエエエエエエエ!!!!!

2度目のAUTO。つらい

 

 

 

 

たびたび止まりながら歩き続けると、こんな看板が。

キタアアアアアアーーーーーーーー!!! ?!

 

 

 

 

6合目到着。からの・・?


2度のAUTOを経て、ようやく6合目に到着!!!
ヨッシャアアアアアアアア・・アア・ア・・・・ア??????????????

 

 

 

 

看板を良く見る。すると

本六合目

→800m

 

 

ンンンンンンンッッッァアアアア!?!!!????????????

この6合目は本当の6合目じゃなかったんか!!!本当の6合目はまだ先にあるんか!!!!!

 

 

 

 

たしかに新6合目と書いてある。

 

 

諦めようかとも思っていたけど、偽者止まりも悔しいし、せめて本当の6合目まで行ってみようと思うたけさんであった。

 

 

 

 

6合目~本6合目

「あ~ち○こみたいな木ないかな~」とか考えながら登ります。

 

 

景色はいい!気分は相変わらず悪いウウッオエエエエエエエ

3回目のAUTO。ここまでくると出すもんがない。

 

 

 

が、ここで転機が!! そう、吐いたあと妙に元気になるアレが発動!!!

 

 

気持ち悪さはなくなりスムーズに登れるように。

というか自分のペースがつかめてきたんです!

 

高山病も克服したらしい、すいすい登れる。

 

小腹がすいたんで、行動食にもってきたバタピーをたべるウンンンメエエエエエ!!!?!

人生で一番おいしいバタピーを食べた瞬間だった。富士登山するときはぜひバタピーを持っていってください。

 

 

 

本6合目到着

そんなこんなで本6合目に

到着!!

 

 

小屋は思いっきりしまってました。アレェ・・。

 

 

そしてここに来るまでに「自分のペース」がつかめていたので「行けるところまで行ってみるか!」と、登り続けることにしました。

ただ、無理そうなら即下山する、ということは決めていました。無理して死んでも嫌なので。

 

 

本6合目~7合目

この間はちょっと距離が長いんですが、黙々と登ることができました。

 

 

途中、小腹がすいたときに持ってきたウィダーインゼリーを飲むウンンンッメエエエエエエエエ!!!!!!!!?!?

富士登山で疲れた体に超染みこみます。サイコーにおいしく感じられるんであえてビタミンを持っていくことをオススメしますマジで。

 

 

難なく登っていくと

おっ、もう残り200mの看板?

 

 

と思ったら違う!!クッソ騙された!!!

 

 

そのままだいぶ進んで

ようやく@200m。

 

この辺で、雨に打たれて穴ぼこになった岩が面白くてじーっとみてたら「大丈夫ですか?」って後ろから来た男の方に心配された。

雨で穴が埋まったり、また空いたりする感じが面白かったんだよ・・動画を撮ってしまう当たり頭がおかしかったのかもしれない。

 

あとこのあたりからなんか金色な岩も表れ始めた。やはり黄金の国ジパングか・・

 

 

7合目到着

小屋にはいちいちラブホっぽいことが書いてあって、ちょっとエッチい。

 

このネタ、外国人はわからんやろ・・

 

 

7合目~本7合目

次も本シリーズらしい。また偽者だったの!?

ここからは細かい区切りで小屋があるので、結構楽になってくる。と思うけど、細かく区切りすぎてむしろ疲れる。

 

緑はカナリ減ってきて、景色はほぼ灰色。

 

味気ない道を登っていると早くも@200

 

急いでも仕方ないのでゆっくり進みます。

 

 

 

本7合目到着

ついたー!この時点で標高3200m!

縦に3km・・高いな・・

 

雨の中だけど座って休憩。屋根ないんだよなあ・・

 

 

本7合目~8合目

この辺からだいぶゴツゴツした感じに。

 

 

 

ちょっと進むと遭難者慰霊碑が。手を合わせて、頭をたれる。

鈴がたくさんあったけど、いらんやろあれ・・

 

 

先は長そう。緑ももう無い。

 

登ってると、吉田口との合流地点が!帰りは間違えないようにしなきゃ・・。

 

8合目も見えてきた

 

 

8合目到着~本8合目

8合目ついたーーー!!

皇太子殿下御宿泊所と書いてある。なんか名前だけですげえや

 

 

方向を間違えないように進む。

 

ここの看板で知ったんだけど、環境省って略すとMOEなんですね。環境省MOE~~

 

この辺からも黄金が増えてくる。やはりジパング

 

ゴツゴツだったのが、ちょっと砂っぽくなってる

 

いつのまにか本8合目!

 

 

本8合目到着

8合目からはだいたい20分ほど。

時間にすると短いんだけど、疲労の蓄積具合からしてこの辺からカナリつらくなってきます。

 

ぼくはこのあたりで「ああ~富士山着てよかった、諦めなければ目標は達成できるんだ!」とか感動に浸り始めるんだけど、「だいたい8合目くらいがてっぺんっしょ。」程度にしか思ってなかった僕が無知だった。そのせいでこの先、終わりの無い地獄みたいな感覚の中登ることに・・。

 

 

色々売ってるっぽいけど、シーズン中の晴れの日とかだったら賑わってるのかな??

 

 

本8合目~8合5勺到着

とりあえず登り始める。次は・・

 

8合5勺!?!???!!???また8合シリーズなの!?!?!?!?!?!????

 

ていうか驚いてる体力もほとんどない。だけどここまで来て諦めるわけにもいかない!とにかく・・登るしかない・・!

 

 

 

この辺から写真を撮る余裕がなくなってます。天気がメチャクチャ悪くなってきて、激寒いし風ビュービュー!!超こええよ・・

 

 

 

なんか赤みを帯びてきた土を踏みしめて、無心で登っていると8合5勺に到着。まじでもう何も考えられません。

ここまでもだいたい20分。この2回連続20分がこの先のつらさを強調していた・・

 

 

8合5勺~9合目

とりあえず登る・・終わりはもう少しのはず・・。

 

次は9合目。富士山って何処まであるんだ・・

この辺からガスが凄くて景色とかまったく見えません。というか数十メートル先が見えないんで、自分が進んでるのか実感が全然ありません・・。

 

 

 

そして半分以上進んだところで・・大事件勃発

携帯電話が無い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

ない、ない、ない。どこのポケットにも無い!もう絶望しかない。もう絶望しかないですよ!登る?降りる!?ええええどうする!?!?!?

どう思い出しても先の8合5勺で写真を撮ったのが最後なので、そこまでの間に落ちてるはず。とりあえず下ることに・・

 

下を見ながら駆け足で降りる。

 

 

 

 

途中、女性の方とすれ違ったので聞いてみる!

「携帯落ちてませんでしたか?」

 

「-----------」

なんか英語喋ってる!!!!日本語でおkwwwwwwwwwww

 

 

 

超ジェスチャー語で何とか会話する。

「レッド、スマートフォン、オチテマセンデシタカー?」

「----------」

「ダウン!フォン!メン!アリガトウ!」

 

下の小屋の男の人に渡したらしい!サンキューウーマン!!!

 

 

 

8合5勺に逆戻り。

「携帯落としたんですけど届いてませんか?」

「ありますよ!外国の方が届けてくださいました!よかったですね~~」

うわあああありがたやあああああああああああああああああよかったあああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

また9合目までの道のりを登らなければいけなくなったけれど(泣きそうだったけど)、携帯はあったのでまた登ることに・・。

 

 

携帯を落としたと気づいたところまで戻ってきた。マジで泣きそうだった。

 

なんとか9合目・・

 

 

9合目到着~山頂

到着。

 

看板を良く見る・・

 

↑富士山山頂

400m 30min

 

うわああああああああもうちょっとだあああああああああああああああああああ!!!!!!!!

さっきまでは200mで5分だったのに、ここまで来ると400mに30分かかるらしい。大変だ。

 

 

「あーそういえばち○この木なかったなー」とか思いながら進んでると

 

なんか生えてる

 

 

ちんこあったああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ここで俺のテンション最★高★潮↑↑

 

 

 

15:20 山頂到着

ゆっくりと

 

登っていく

 

 

ついに!!

 

 

 

きたああああああああーーーーーーーーーーーーーー山頂だああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

ってなったのは一瞬。

とにかく寒いし風つえーし一寸先はガケだし超こえーの。

強い風が吹いたときはマジで飛ばされそうだった。その辺つかまってこらえたもん・・。

 

一応、一番上でパシャり。

この時点でだいたい15:25くらい。登頂に7時間弱なんで、まあルート通りという感じでしょう。

 

 

下山開始

喜びより怖さのほうが余裕で勝ってたんで、さっさと下ります。

下山道を行くので、のぼりとは別の道。

 

登りきった時点でひざが痛くなってたんで、下るだけでも結構つらかったです・・。

 

 

下山中、8合目かどっかでおしるこをいただく。

うん、あんまりおいしくなかった・・。苦笑

 

 

7合目より下は天候もそこまで荒れておらず、たまに雲が切れて下のほうが見える。うん、景色はちょっと良かった。

 

 

 

 

須走ルートの下山道、7合目からは「砂走り下山道」ってのがあって、傾斜は急なんですが砂が深くて軽く走りながらでも下れる道があります。

・・が!今回は雨の中の登山だったうえに、登った段階でひざが痛くなっちゃってたんで、全然早く下れなかった!!!ツマンネエエエエエエエエエエ

 

 

(ここから写真を撮る余裕がなかったです)

 

あと5合目の途中あたりで木々の中を下る道に出るんですが、この辺から日が落ち始めて超あせりました。完全に朝寝すぎた・・!

 

日が落ちる前に下山しきる計画だったため、ライトなども持っていない・・

暗くなり始める中、小走りで駆け下りる俺!後ろを一緒に降りる外国人男性×2!!戦友みたいな感覚を勝手に持ちつつ降りる降りる降りる・・

 

 

18:30 下山しきる

半分泣きそうになりながら下山終了・・!

ちょうど日が落ちきるところでした。足場を目視できるうちに降りきれてよかった・・。

 

だいたい3時間ほどで下山できたので、これも通常のペースでしょう。

 

 

 

ここから車に戻って着替えたりする・・ところがここでまた事件勃発!!!!

 

着替え 忘れた

 

 

 

きていた服を全部脱いで一まとめにした後に気づく俺。ぬれたものと一緒にしちゃったから全部ベタベタ・・

 

 

結果、富士山到着まで着ていたポロシャツ+ずっとはいてるしめったパンツ+唯一あった替えの靴下で運転するハメハメに。これこそアホかな・・。

 

 

 

帰り道は5合目からの真っ暗なダウンヒルの恐怖に叫びながら運転し、沼津のイトーヨーカドーでステテコとTシャツ、ビーチサンダルを買って難を逃れました。苦笑

 

あとは銭湯で汗を流し、流石に疲れたので車中泊してから一旦東京の自宅へと帰ったたけさんです。

 

 

登りきれたのは装備のおかげ

今回、登山自体が初めてなのに僕が富士山を登りきれたのは、ちゃんとした装備を用意できたおかげです。

とはいえ今回のために全部集めたわけではなく、実家にだいたいあったんです。

 

ウエア、フリース、カッパ(使わなかった)、スパッツ、非常用シート、手袋(防水じゃなかったんで使わなかった)、Tシャツ。
 

ウエアはスノーボードに使っているもの。

これがモンベルのウエアを使ってるので、スノーボード用じゃなくて登山用のものだったんですよね。

 

足首用のスパッツも合わせて親が持ってたし。

 

靴だけはトレッキングシューズを持っておらず、普段履きに使っているNIKEのゴアテックススニーカーをはいていきました。

これだけはあまりよくなかった!靴だけはちゃんとしたものを選んだほうが良さそうです。

 

 

前もって調べたときも、「初心者こそ装備をちゃんとしたほうがいい」って書いてあったし、ウェーイwwってノリの装備で行ってたら登頂できず諦めてたと思います。

 

 

今回得た教訓

登山をするときは、ルート・小屋・距離をしっかりと把握する

コレをしておかないと、マジで終わりの見えない旅が始まります。目標が見えないので無駄に疲れます・・。

 

装備はしっかりする

上にも書きましたが、装備が大切です。

登って降りるだけならフル装備をそろえる必要も無いかもしれませんが、トレッキングシューズ+1万円以上の本格カッパくらいはあったほうが良いでしょう。もちろんシーズン中に限ります。

 

雨の日は昇るべきじゃない

今回の登山でつらかったのは、ただ雨が降っていたことです。

晴れてたらもっと楽勝で登れたと思います・・マジで。

 

ちゃんと寝てから登る

コレ大事。一泊してから登るべきです。

オールで運転してから登山とか正気の沙汰じゃねえよ。多少でも仮眠しておいて本当によかった。

 

着替えは持っていく

これは・・持って行ったつもりだったんだけどなあ・・。

出発前に荷物はちゃんと確認しましょう。

 

 

さいごにまとめ

富士山は思い立ってすぐに登れます(シーズン中に限る)。

冬とかはマジで危ないんで登っちゃダメです。

 

 

けど登山、超楽しかったんでまた登りたい・・!

自分との戦いに打ち勝つ達成感が味わえる、いいスポーツだと感じました。

 

けど富士山はいいわ。長い。

8合目くらいまでの距離で十分・・。

 

 

あとちなみに、だいたい1kgくらいは痩せました。

 

 

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